生後3ヶ月目の赤ちゃんが出来るようになったこと、興味を持ったもの、お出かけの様子。向き癖を直すために訪れた小児専門の理学療法士さんとのやりとり。身体にいいベビーカーの選び方やチャイルドシートの使い方。赤ちゃんとの飛行機旅行など3ヶ月の男の子とその両親のスウェーデンでのくらしの様子です。
この頃になると、一日一度は外出するように心がけていました。散歩や買い物など短時間でも赤ちゃんが外の空気を吸うことは大切ですし、北欧のスウェーデンでは、秋生まれの赤ちゃんを寒さに少しずつ慣らす意味でも外気浴は重要です。あるスウェーデン人のお母さんに「天気が悪かったり、自分が疲れて外出できない日は日中に赤ちゃんを暖かい服装でベビーカーに乗せてベランダに出しておくだけでも外気浴はできるよ」とアドバイスをもらい、なるほど・・・と数回試しました。これも一つの北国育児の知恵です。
出来るようになったこと
うつ伏せにすると首を持ち上げて周囲をキョロキョロと観察するようになりました。生後2ヶ月目は目で追うだけでしたが、首の動きも加わりました。脚力もついてきて、足を上げて勢いよく下ろす動きが好きで、ベットやベビーカーが踵落としされてミシミシ音を立てていました。
周囲の人が自分に関心を向けているかも気になり始めます。
授乳中に母が父と話していると、「あー!」と大声を出して、「授乳中は自分に集中して!」と言っているようでした。その後も授乳中はこまめに母をチラッチラッと見て自分の方を見ているか確認しています。
健康のようす 小児理学療法士を受診
定期健診で、若干向き癖があると診断されて、小児専門の理学療法士の受診を勧められました。「癖の程度が軽いので、現時点で受診はしてもしなくてもいい」とのことでしたが、将来ひどくなったら治療が大変だろうと思い、軽いうちに受診することにしました。
私たちはMiraという小児理学療法士グループに診察してもらいました。 ストックホルム市内には小児専門の場所は少ないようで、予約しても受診まで1ヶ月近く待ちました。(いや、スウェーデンでは珍しくはありませんね・・・。)結果的には向き癖以外にも子どもの身体の発達に関して色々アドバイスをもらえて、とても有意義でした。次のようなことを意識することにしました。
・体幹を発達させるように意識して生活する。
首座り前の時期は、うつ伏せにする時間を多くとったり、首が座ったら大人の膝に座らせて(片方ずつどちらも。右膝に座らせたら左にも・・・まんべんなく)あえて少し「グラグラ」する感じを経験すると、赤ちゃんが自分で体幹のラインを保とうと身体を動かすようになる。※赤ちゃんが落ちないようにしっかり支えて下さい。大人が大げさにグラグラさせないで、赤ちゃんが自分で少しグラグラする程度で十分です。
・上記の理由から、抱っこする時も赤ちゃんが色々な姿勢を取るように工夫する。以前はいつも同じ方の肩に赤ちゃんを抱っこしていましたが肩に抱き上げたり膝に座らせる時も、右と左を交互にするように親も気を付けました。可能なら、複数の人が交代で抱っこするのも効果的だと思います。
・睡眠時には、向き癖矯正の枕を使用する。(睡眠時にいつも同じ方向を向いていたため)
※その後引っ越したドイツでは、睡眠時に窒息するのが心配なので、矯正枕は赤ちゃんが起きている時にベビーカーや床で使用することをオススメされました。
斜面スタイルの向き癖矯正枕が使いやすかったです。洗濯できるものがオススメです。
ベビーカーの選び方 赤ちゃんの座る姿勢に注意
理学療法士さんから、さらにもう一点、赤ちゃんの座る姿勢について有意義なアドバイスをもらいました。ベビーカーはA型・B型や対面か前向きかなど色々種類がありますが、一番大切なことは赤ちゃんの尾てい骨をくの字に固定しないベビーカーを選ぶこと。赤ちゃんの背中の角度を調節できる製品を使用すると、赤ちゃんが自分で快適と感じる座る姿勢を少しずつ練習できます。その意味でチャイルドシートをそのままベビーカーに付け替えるタイプの製品はあまりオススメできない。と言われました。
チャイルドシート自体も安全のために必要だけれど、身体の面からは腰座り前の赤ちゃん(生後8ヶ月程度)は長時間座らせない方がいいそうです。
スウェーデンの赤ちゃんの座り姿勢に関するサイトリンクの図のように赤ちゃんが背もたれに、もたれたり起き上がったり自由にできる製品が理想的です。
食事のようす
3ヶ月目もまだ母乳のみで生活していましたが、両親が食事をする様子をじーっと見て口をパクパクさせるようになりました。「食べる」ことに関心がでてきたようです。
排泄・睡眠のようす
新生児期に比べて一回に出るおしっこの量が増えてきました。おむつなし育児の第一歩の「おむつの外で排泄する」ことも先月に引き続き挑戦していますが、トイレしたい様子なのでおむつを外して、ボロ布の上に寝かせますが何もせず、親が再びおむつを付けようとした瞬間におしっこをして、ニヤリと笑います。
人との関わり・初めての旅行
身体がずい分しっかりしてきて、親も赤ちゃん連れで外出することに慣れてきたので、電車に乗って街中に出掛け始めました。スウェーデンは子どもが泣いたり、動きにモタモタ時間がかかっても皆さん「子どもだからしょうがない(当然のことだ)」という態度で接してくれたり、順番を譲って下さる方が大多数で子連れでの外出が気負わず出来ました。出産前によく行っていた図書館や美術館にも出掛けられるようになって、私たち親もちょっとした息抜きの方法を覚え始めました。
ドイツの祖父母宅にも飛行機で訪れました。新生児でも飛行機には乗れますが、新生児期は親も赤ちゃんとの生活に慣れていませんし、空港や電車など公共機関での感染症なども心配なので生後3ヶ月まで待って良かったと思っています。午前中のフライトでサッと移動して、夕方にはゆっくりできるようにしました。
ある1日のようす 授乳・おむつ替え間隔
生後3ヶ月のある一日のくらしの様子です。この日は祖父母宅に滞在していました。まだ生活リズム( 授乳・おむつ・散歩など)が日によってバラバラで、就寝時間も定まっていませんでした。
1:00 眠る
3:00 授乳・おむつ交換
眠る
7:00 授乳・おむつ交換
祖父母と遊ぶ
8:00 授乳・おむつ交換
9:30 授乳
10:00 少しウトウト 祖父と留守番 両親は買い物に出かける
11:30 両親帰宅 授乳・おしっこ(おむつの外)
12:00 祖父母と散歩 抱っこされたまま眠る
引き続き眠る
15:00 授乳・うんち(おむつの外)
16:00 授乳・おしっこ(おむつの外)
17:00 眠る
18:00 授乳 父と遊ぶ
19:00 おしっこ(おむつの外)
20:00 授乳 父と遊ぶ→お腹の上でうつ伏せになって遊んでご機嫌
21:00 授乳・おしっこ(おむつの外)
ずっと授乳
23:00 眠る
困ったこと・トラブル
一日の最後の授乳が毎日とても長いのが母親の悩みでした。毎日2時間程度、長い時は22時から4時間「おっぱいを飲んで→うとうと→起きておっぱいを要求」をエンドレスで繰り返した日もあり、母はへとへとになりました。「吸う」ことで安心したいのでしょう。おしゃぶりを吸わせようとベイビーボックスでもらったおしゃぶりを数種類試しましたがどれも嫌いなようで、対策なしでした・・・。
この時期に役立つアイテム
赤ちゃんの好みによりますが、おしゃぶりが好きな赤ちゃんだとこの時期おしゃぶりは大活躍すると思います。
スウェーデンやドイツではNUKのおしゃぶりが人気です。
母親の状態・両親の生活
この時期、赤ちゃんとの生活に慣れて親も少し生活リズムが出来てきたら、お出かけをしてみることをオススメします。出産前によく行っていた場所・・・カフェやスーパーなどでも(私の場合は図書館や美術館でした)に行ってみると、その場所は変わりないのに自分の状況が前回そこを訪れた時に比べて激変していることをひしひしと感じて驚きます。出産前の自分と、赤ちゃんと一緒の今の自分の生活を繋げる作業になって、精神的にプラスでした。「赤ちゃんがいるから○○できない」ことばかりじゃない。と思えるからです。
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